ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)

キレイになる! 12か月のオイル塾。Vol.7 至福のバスタイムのつくりかた。

パリ発・総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)のオーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)に訊く、季節のオイル塾。Vol.7は心も体もリラックスする、秋の夜長のお風呂美容について。

寒い日こそ、バスルームで おこもり美容を。

寒さもだんだん厳しくなってくる11月。いつものバスタイムを極上のリラックスタイムに変えるオイルの使い方をヴィクトワールが伝授。疲れた心と体を癒してくれるオイルを取り入れて、至福のバスタイムを楽しもう。

「ヨーロッパの人はシャワーだけですませて湯船につかるという習慣がないのですが、私にとって1日の終わりに湯船にゆっくりとつかるのが、いちばんリラックスできる時間でかけがえのないひとときです。今では家にお風呂がなかったら生きていけないほど!」と言うほどお風呂を愛しているヴィクトワール。今回は、ビュリーからお風呂で使えるマッサージオイルと、体の不調を整えるデトックス効果のあるオイルをご紹介。

スイートアーモンドオイル 50ml ¥3,800/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

フランス人はバスルームに常備! 基本のマッサージオイル。

スイートアーモンドオイル 原産国:スペイン

アーモンドの木の実から抽出したスイートアーモンドオイルは、肌を保湿し柔らかくしてくれる。「フランスでいちばん人気のあるボディオイルで、バスルームに必ず1本常備しているほど。肌が乾燥していたり、ちょっと疲れているなと感じたら、まず体をシャワーで洗い流し、スイートアーモンドオイルをたっぷりとって全身をマッサージして、湯船に浸かる。お風呂に入るとせっかく塗ったオイルが落ちてしまうと懸念する人もいるけれど心配無用。体をマッサージして保湿することがこのマッサージのポイントよ」

ティーツリーオイル 50ml ¥7,700/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

季節の変わり目の不調には、 万能オイルで元気復活!

ティーツリーオイル 原産国:オーストラリア

抗菌・抗炎症作用があり、ユニバーサルレメディとしても知られるティーツリーオイル。「季節の変わり目のこの時季は、体がほてったり、と思ったら寒かったり、体の不調が出やすい時季。そんなときはティーツリーオイルをたっぷりのバスソルトに加えたスペシャルケアの出番よ」

ティーツリーオイル+バスソルトでスペシャルケア 1.たっぷり200グラムほどの塩に、小さじ1杯のティーツリーオイルを混ぜて2分ほど置く。 2. 湯船に半分くらいお湯がたまったら、お湯を出しながら、1の特製バスソルトを入れて、お湯がいっぱいになるまで待って入浴する。

「お風呂場のドアは閉めておくこと。ティーツリーオイルの香りが充満するから、その香りを体から吸収することも大切で、体いっぱいに浴びながらお風呂に入るとリフレッシュできるわ。注意してもらいたいのは、このオイルは香りも効果も強いオイルなのでたくさん使いすぎないこと」

 

赤のクレイ 100g ¥2,500/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

パーティシーズンで体が不調。 そんなときは真っ赤なバスで体を整える!

年末のパーティシーズンには、ついつい飲みすぎたり、二日酔い、さらには疲れが溜まって体が不調なことも。そんなときは、デトックスで体の中の水分バランスを整えることが大切。デトックス効果のあるレッドクレイを使った赤いバスに入ってリセットしよう。「たっぷりのお湯にレッドクレイを大さじ5杯ほどを入れるだけ。お風呂が真っ赤になって掃除が大変という人は布袋にクレイを入れて使ってみて」

バスルームに置きたい、 お手入れアイテム。

体を洗うのにおすすめは海綿スポンジ(右)。吸水性にすぐれ、肌心地もやわらかく、石鹸の泡立ちもよい。ベチバーの根(左)とイタリア製ボディブラシ(中)はブラッシングに。5~10分、お風呂につかって皮膚がやわらかくなったら、濡れた体をブラッシング。体をマッサージすることで皮膚の再生が促され、血行もよくなる。「全身をブラッシングした後は冷たいシャワーを浴びるのがおすすめ。5~10分、お風呂であたたまって、ブラッシングをして、その後に冷たいシャワー。温度差で血行もよくなるし、新陳代謝を促してくれるわ」

左から ベチバーの根 ¥900 イタリア製ボディブラシ ¥2,000 海綿スポンジ(大) ¥4,000/すべてOFFICINE UNIVERSELLE BULY

寒くて外に出るのが億劫。そんな冬の日の夜や週末には、おなじみのオイルを使って、じっくりとバスルームでおこもり美容をしてみよう!

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

知りたい! パリジェンヌの秘密:Vol.6 フランス人が考えるセクシーの定義とは?

いつだって自然体、独自のニュアンスある美しさで世界中の女性から支持されるパリジェンヌ。そのパリジェンヌらしさはどうやってつくられるの? 知られざるその秘密について、生粋のパリジェンヌにして世界を飛び回るビューティジェットセッター、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のヴィクトワール・ドゥ・タイヤックに教えてもらうスペシャル連載をお届けします。第6回目はフランス人とセクシーさの関係について。

フランス人にとって「セクシーだね」は最高の褒め言葉!

カトリーヌ・ドヌーヴもブリジット・バルドーも、私たちが憧れるパリジェンヌは一筋縄ではいかない危うさを持ち、魅惑的でセクシーだ。ふとしたときの表情や話し方、仕草、それに歩き方ひとつとっても、それは特別で、どう頑張っても手に入らないようにみえる特別なアティチュード。そのセクシーさはどのようにつくられているのだろうか。パリジェンヌが考える”セクシー”の定義についてヴィクトワールに教えてもらった。

「まず、フランス人にとって”セクシーだね”と言われることは、つまり魅力的ということ。フランス人は服装ではなく仕草や行動にセクシーさを見出すから、アメリカのピンナップガールみたいに、露出した洋服でセクシーさを表現することはしないわ。アメリカ人やイギリス人にとってのセクシーとは肌の露出が高いことだと思うんだけれど、フランス流だとやりすぎることに抵抗があるから、あまりトゥーマッチな露出はしないわね」

パリジェンヌを観察していると、白Tにデニムでもすごくセクシーに見える時がある。カジュアルな服装なのに醸し出されるその雰囲気の秘密は? 「白Tにデニムでもセクシーになるのは、その人が自信のあるアティチュードを持っているから。今のままの私がきれい。そんな自然体の誇らしさが魅力的に見せているのだと思うわ。カジュアルな格好でもアリュールがあるの」

知的であることは、セクシーであること。

フランスの恋愛映画を観ていると、ほぼ会話。男女のたわいもない会話が全編を通して描かれている。映画の中だけでなく、普段からフランス人の男女は会話を楽しんでいるように見える。「フランス映画は話しているだけでアクションがないと言われているほど(笑)。フランス人は普段から自分の考えていることを話すことが多いわね。フランスでは高校で哲学の授業があって、バカロレア(高校の卒業試験)の試験では哲学もあって、愛について語ったりもする。フランス人は人生を複雑にするのが好きだし、そういう風に子供のころから鍛えられているわ。天気がいいと、カフェのテラス席に座ってコーヒーを飲んで、ずっと話している。子供の頃から大人がディスカッションをしているのを間近で聞いているし、何かについて議論するのは普通なこと。でも、議論をしても、フランス人って結論を求めないことも多いのだけれど(笑)」

会話しているだけなのに、映画の中でもカフェのテラスでも、フランス人の男女のやりとりはセクシーに見える。永遠と続く言葉のやりとりに何か秘密が隠されている? 「フランスでは知的であることは魅力的。”セクシーである””知的である”という言葉は褒め言葉としてポジティブに捉えられているわ。それに、セクシーとはSeductionから来ていて、魅惑・誘惑すること。フランス人は異性との会話をまるでゲームのように楽しむの。相手が言ったことを真面目にそのまま受け止めるのではなく、冗談半分で、いつだって会話のゲーム。フランス人の男性ってすごく簡単に女性を褒めるから(それがたとえ本心でなかったとしても!)、フランスにいると女性であることをものすごく意識させられるわね」

ジャンヌ・モロー  PHOTO : AFLO

年齢を重ねた自分らしい美しさがセクシーをつくる。

フランス人にとってセクシーというのは決して服装によって表現されるものではなく、会話の面白さやアティチュードに宿っているようだ。フランス人が考えるセクシーな女性は誰だろう?

「フランス人女性にとってのセクシーの代名詞はジャンヌ・モロー。カジュアルなセクシーさだとブリジット・バルドー、今ならカロリーヌ・ドゥ・メグレにジャンヌ・ダマス。トムボーイでありつつフェミニンでもある。その二面性がセクシーに映るわ。あとは、フランス人にとってセクシーとは年齢と関係ないこと。若い人はもちろん美しいけれど、年齢を重ねた自分らしい美しさを見つけることが大切。先日、パリのレストランでカトリーヌ・ドヌーヴと隣り合わせになって。彼女は花柄のドレスでとても素敵と思ったら、ふいにレオパード柄のコートをぱっと引っ掛けて外にタバコを吸いに行ったり。とても格好よかったわ。先日亡くなってしまったソニア・リキエルも、自由でファムファタールな面があって、彼女も年齢を重ねた自分らしいセクシーさをずっと持っている女性だったわ」

ブリジット・バルドー PHOTO : Moviestore Collection/AFLO

ソニア・リキエル PHOTO : GETTY IMAGES

カロリーヌ・ドゥ・メグレ PHOTO : Anthea Simms/Camera Press/AFLO

ジャンヌ・ダマス PHOTO : Abaca/AFLO

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

キレイになる! 12か月のオイル塾。Vol.5 夏の日焼け&乾燥肌をレスキュー。

パリ発・総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)のオーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)に訊く、季節のオイル塾。太陽の光を浴びて日焼けやダメージを受けた肌、暑い屋外と冷房の効いた屋内の寒暖差で乾燥した肌。そんな夏の日焼け&乾燥肌に効くオイルは?

左 オトギリソウオイル 50ml ¥5,800 右 ブリチフルーツオイル 50ml ¥6,600/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

海に山に外遊びが楽しい夏は紫外線を浴びて肌もダメージを受けているほか、室内と屋外での過酷な寒暖差にさらされているので、実はとても乾燥しているという事実。この夏の肌の2大問題を解決するため、ヴィクトワールがビュリーよりおすすめのオイル4本をピックアップ。

赤みを抑えて、肌を鎮静化。 ベーシックなサンケアオイル。

オトギリソウオイル 原産国:フランス

傷ややけどなどの治療として使われてきた薬草オトギリソウ。肌の赤みを取り、肌を鎮静化することで肌荒れをやわらげてくれる。「日焼け前でも、日焼け後でも、どちらでも使うことができるマルチなオイル。日焼けがひどくなくとも、日に当たったときにつけるといいわ。そのまま肌に塗るだけ。顔ももちろん全身に使えるわ」

理想の日焼け肌に コントロール!

ブリチフルーツオイル 原産国:ブラジル

ブリチの木の実を搾って採るオイル。「日焼け防止に効果的なベータカロテンの成分が入っているので、日焼けの色をコントロールして、ほどよいカラーの日焼けができる。私は真っ黒に日焼けするというよりも、フランス語だとアプリコットオレンジと言われている、ローズオレンジやピンクオレンジくらいの色に焼きたいと思ってるの。これはきれいに少し焼くための日焼けオイル。抗酸化効果や鎮静効果があったり、高保湿なので、日焼けで火照った肌を鎮静化してくれるわ」

ベージュのクレイ 100g ¥1,900/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

日焼けでほてった肌をケア! オトギリソウオイル +ベージュのクレイのマスク

日焼けした肌のほてりを鎮めてバランスを整える効果のある、ベージュのクレイとオトギリソウオイルを使った自然派マスクで、アフターサンケアしよう。

使い方 1. ベージュのクレイ(大さじ2杯)と水(大さじ1杯)をボウルに入れ、オトギリソウオイルを数滴入れて混ぜる。

2. 1をほてった肌に適量をのせ数分置く。完全に乾く前に洗い流す。

左 麻の実オイル 50ml ¥5,900 右 アルガンオイル 50ml ¥4,800/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

夏のインナードライ肌。 ナイトケアのおすすめは?

アルガンオイル 原産国:モロッコ

モロッコ南西部のスース渓谷に生えるアルガンの木の種子から採れるオイル。万能オイルとして知られている。「エアコンによる乾燥肌ケアにはアルガンオイルがいちばん。顔に塗れば、肌の乾燥や弾力の低下を補ってくれるわ。私はナイトケアに使っているの」

冷蔵庫で冷やして ヒンヤリ気持ちいい! 保湿用オイル。

麻の実オイル 原産国:フランス

カンナビス・サティヴァと呼ばれる麻の実から採れるオイル。肌を活性化し、肌ダメージを抑えてくれるオメガ6とオメガ3を含むリノール酸が肌を整える。「これは保湿用オイル。水分を失ってしまった肌に沁みていく感じよ。ライトなテクスチャーでベタつかず使いやすいわ。部屋の外と中での温度差にさらされた、ほてり、かゆみ、テカリなどのダメージが気になる夏の肌に適したオイル。冷蔵庫で冷やしておいて、シャワー後などに使うとヒンヤリと気持ちよくておすすめよ」

本格的な夏の到来とともに、気になる日焼けダメージもインナードライ肌もオイルでダブルケア。日常的にもバカンス先にも役立つオイルを手に入れて、夏を楽しもう!

知りたい! パリジェンヌの秘密:Vol.4 バカンスは普段できないことを楽しむ時間。

いつだって自然体、独自のニュアンスある美しさで世界中の女性から支持されるパリジェンヌ。そのパリジェンヌらしさはどうやってつくられるの? 知られざるその秘密について、生粋のパリジェンヌにして世界を飛び回るビューティジェットセッター、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のヴィクトワール・ドゥ・タイヤックに教えてもらうスペシャル連載。第4回目は「パリジェンヌが考えるバカンス事情」について。

バカンスに活躍させたいというプリントスカートは日本で購入したもの。

フランス人のバカンスは ゆっくり自分時間を楽しむこと。

7月になると、パリジェンヌたちはこぞってバカンス先へ。長い夏休みを実際彼女たちはどのように過ごしているのだろうか。ヴィクトワールに夏のバカンスについて訊いてみた。

「昔に比べて、若い世代のバカンス時間は短くなってきているけれど、やっぱりフランス人はバカンスが好き。旅行に行くのもいいけれど、ヨーロッパの夏はどこに行っても混んでいるから、私は田舎でゆっくりと過ごすようにしてるわ。今年は8月に2週間ほどフランス南西部・オーシュにある両親の家に行く予定よ。パリからは飛行機で1時間、そこから車で1時間の田舎町で何にもない場所だけど、何もないのがいいの。マルシェに行って食材を買ったり、畑で農作業をしたり、近くの湖に行ったり、読書をしたり。日頃の忙しさを忘れて、ゆっくりとした時の流れを楽しむことができる。私にとってバカンスは普段できなかったことをする時間。今夏は東京で見つけた調理道具を使って、新しい料理にも挑戦したり、ガーデニングもする予定」

フランス人にとっては、ゆっくりと自分の時間を楽しむことがバカンスでの最優先事項のようだ。「移動はミニマルにしたいから、サマードレスや夜用のフォーマルドレスは田舎の家においてあるし、バカンス中に読みたい本はすべて送ってしまうの」とヴィクトワール。「9月はフランスでは新学期にあたるから、はじまって2週間はハードな日々。だから、7月、8月はバカンスで静かな時間を過ごしてエネルギーをチャージして、9月からの新シーズンに備えるのよ」

ところで、バカンスのエッセンシャルアイテムは? 「日焼け止めはあまり使わないので、日焼け止めがわりの帽子は必需品。この帽子は日本のフリーマーケットで600円で買ったの! 日本人は帽子が好きだから、選択肢がたくさんあって楽しいわ。あとは本。今夏読もうと思っているのはトマス・ロオカの『御遠足』。それに、ボディのスキンケアで忘れてはいけないのがスクラブよ。肌の露出が増える夏は冬よりもスクラブが必要。このベチバーの根のブラシは軽いしポーチに入る大きさだからとても便利よ」

ヴィクトワールがバカンスで読む予定の本はトマス・ロオカの『御遠足』。「この本は1924年の印刷でエレガントな装丁も好き」

バカンス先でのスクラブケアに持って行く、ベチバーの根のブラシ。 ¥700/OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店 0120-09-1803)

 

ジェットセッターのヴィクトワールに訊く、 トラベル美容。

世界中を飛び回るジェットセッターのヴィクトワールは、機内にどんな美容アイテムを持っていく? 「ビュリーの紙ソープは機内でのリフレッシュ用に。種類の違うクシを2本。機内は乾燥しているから、アサイーまたはローズヒップのオイルも欠かせないわ。気分を変えたいときはエッセンシャルオイルのミスト。ukaのネイルオイルも愛用してるの」。旅行には機内用のポーチと美容全般のポーチのふたつに持ち分けているそう。「日本からの便だと、緑茶のペットボトルと軽食用のりんごも必ず」。

最後に、もし日本でバカンスをするとしたらどこに行きたい?と訊いてみた。「北海道に行きたいわ。湖の近くなど素敵ね。最近人気の豪華寝台列車にも乗ってみたい。先日、予約しようとしたら何と6カ月待ち。6カ月後の予定は、今の私にはとても立てられそうにないから、引退してもっとゆっくりできる時間ができたら実現したいわね」

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

キレイになる! 12か月のオイル塾。Vol.4 ガサガサかかと&ひじとおさらば! 夏のボディケア。

パリ発・総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)のオーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)に訊く、季節のオイル塾。薄着になる季節になると、気になるのがかかとやひじ、ひざのガサガサや黒ずみ。自信を持ってサマードレスや水着が着られる夏を迎えるために、オイルを使ったケア方法をご紹介します。

左 マルラ果実オイル 50ml ¥4,800 右 ブラジルナッツオイル 50ml ¥4,900/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

グッバイ! ガサガサのかかと、ひじ、ひざ。

肌を出す季節にはこまめな角質ケアが必要。乾燥や摩擦でガサガサになったかかとやひじ、ひざは保湿効果のあるオイルを使って丁寧にケアしていこう。

■ブラジルナッツオイル 原産国:ブラジル

特に乾燥が気になる人におすすめしたいのがブラジルナッツオイル。栄養素が豊富で、乾燥肌をしっかり保湿してくれる。「乾燥肌の救世主はオイル。ブラジルナッツオイルを10日間連続して使うと、肌が変わるのを実感できると思うわ」

■マルラ果実オイル 原産国:アフリカ

象の好物であることから「象の木」と呼ばれているマルラは、ビタミンC、E、オレイン酸など、肌のキメを整える栄養素を豊富に含んでいる。「保湿効果やリンパドレナージュ効果がある注目のオイル。セルライトに効くオイルとしても知られているので、肌を露出する機会が増える本格的な夏に向けて使ってみて」

使い方は? シャワーの後など少し湿った肌に直接つけて、マッサージするようになじませる。また、アフタービーチの場合は、海から上がって体を洗った後につけて。

左 ユイル·ドゥ·サヴォン(香り・全6種)200ml ¥5,600  右 オリーブパウダー 100g  ¥2,800/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

夏の全身ケアはこれに決まり。 シャワージェルがスクラブに変身!

全身用の夏のスペシャルケアとしておすすめしたいのが、ボディソープと植物パウダーを使ったスクラブケア。「リキッドボディソープにオリーブパウダーを入れることでスクラブとして使えるわ。水&オリーブパウダーでもいいけれど、このリキッドソープはオイルのようなテクスチャーでマッサージしやすいし保湿もできるの。適度な刺激で気持ちいいし、マッサージした後は血行もよくなっているのを実感するはずよ」

リキッドボディソープ+オリーブパウダーのスクラブ(全身ケア用) 1. リキッドボディソープ(大さじ3杯)、オリーブパウダー(大さじ1.5杯)をボウルに入れて混ぜる。 リキッドボディソープに対して、パウダーは半分のパウダーを入れる。 2. 水で濡らした肌に1をのせ、マッサージするように使う。最後は洗い流せばしっとり肌に。

バックシャンドレスも 自信を持って着れる肌になる!

夏になると、バックシャンドレスやノースリーブ、ミニスカートなど、露出の高い服を着る機会が多くなる。そんなときにカサカサと乾燥した肌やザラつきのある肌はNG。マルラ果実オイルとラズベリーシードパウダーでつくる自家製スクラブでしっかりケアしておこう。「ラズベリーシードはアンチエイジングとトーニング効果があるので、マルラオイルと合わせて使うとアンチエイジング効果もアップ。やさしい使い心地なので、デコルテから首、背中まで肌の露出が高いところに使ってみて。テクスチャーがやわらかいので顔にも使うことができるわ。上半身のスペシャルケア用よ」

マルラ果実オイル+ラズベリーシードパウダーのスクラブ(上半身のケア用) 1. マルラ果実オイル(小さじ1杯)とパウダー(小さじ2杯)を混ぜる。 2. 濡れていない肌に、1のスクラブをのせ、やさしくマッサージをする。 3. 冷水で洗い流す ※使用量は部位に合わせて調整してください。

肌あたりがやさしいテクスチャーなので、ゆっくりと時間をかけてマッサージできるのもうれしい。スクラブした後は肌がワントーン明るくなるのが実感できる。

マルラ果実オイル 50ml ¥4,800 ラズベリーシードパウダー 100ml ¥4,200/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

シアバター 50ml ¥4.300/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

まだまだある! 角質悩みを撃退する、 スペシャルケア

オイルやスクラブ以外にも、角質のお悩みに効くアイテムを発見。夏のイベントや旅行に向けて、さらに肌に磨きをかけたい人はぜひチェックを。

一点集中ケアはシアバター オイルに比べてやわらかいテクスチャーで、少しの量で伸びもいいシアバターはバームのように使うことができる。「特に一点集中ケア、ひじやひざ、かかとなど乾燥が気になる部位に効果的。オイルよりも持ち運びにも便利よ」

 

夏のビューティツール 旅先やビーチに行くときに役立つのがベチバーの根のブラシ。インド原産のベチバーの根は荒い繊維の小さなかたまり。「体を濡らしたら、角質が気になるひじやひざ、足裏などを軽くこすって。下半身や腕など毎日使っても。ボディソープなどは使わず、濡れた肌に直接マッサージするようにして使うのがコツ」

ベチバーの根のブラシ ¥900/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

知りたい! パリジェンヌの秘密〜Vol.3 ジュエリーとの付き合いかた。

いつだって自然体、独自のニュアンスある美しさで世界中の女性から支持されるパリジェンヌ。そのパリジェンヌらしさはどうやってつくられるの? 知られざるその秘密について、生粋のパリジェンヌにして世界を飛び回るビューティジェットセッター、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」のヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIR DE TAILLAC)が答えます。第3回目は「ジュエリーとの付き合いかた」について。

この日身につけていたアメジストのピアス。「ジュエリーはケアが大切だから、ときどきショップで洗浄してもらって大切に使っているの」。

イヤリングなしだと まるでノーメイクで外出する気分。

パリジェンヌと話していると、自然と注目してしまうのがジュエリーの素敵なスタイリング。主張しないけれどパーソナリティを表して、着こなしにニュアンスを与えている。そんなさりげないジュエリー使いはどうしたらできるの? パリジェンヌ流のジュエリーとの付き合いかたについて、パリジェンヌに人気のジュエリーブランド「マリーエレーヌ ドゥ タイヤック」のデザイナーであるマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックを姉に持つヴィクトワールに聞いてみた。

「私にとってジュエリーはほかの人にとってのメイクのような役割。外出するときにお気に入りのピアスをしていないとノーメイクで出かけるような感覚がするの。口紅を塗っていないと外に出れないというパリジェンヌもいるけれど、私にとっての口紅はピアスね。毎朝、ジュエリーボックスから、今日はどのピアスをつけようかなと着こなしに合わせて選ぶ時間が大好き。ジュエリーと言ってもリング、ネックレス、ブレスレットと色々あるけれど、私はピアス派。耳元で煌めいたり揺れたりするのがフェミニンだし、顔周りに華やかさを演出してくれるわ」

意外にも18歳までジュエリーはあまりつけていなかったというヴィクトワール。はじめてその魅力を発見したのは姉マリーエレーヌが手がける「マリーエレーヌ ドゥ タイヤック」との出合いだったそう。「最初に買ったのは姉のファーストコレクションのドロップピアス。ふたつめはハートのシークエンスコレクション。少しずつ集めてきて、今ではたくさん持っているけれど、すべてのジュエリーに思い出があるわ。今日つけているアメジストのピアスはビュリーのユニフォームカラーであるネイビーににいちばん映える色で愛用しているし、40歳の誕生日にもらったタサキとマリーエレーヌとのコラボコレクションからパールのネックレスもビュリーのユニフォームに合わせてよくつけていたわね」

「新作で好きなのはこのピアス。ゴールドとジオメトリックなデザインが気に入っているの」とヴィクトワール。

大人の女性にとって ジュエリーは美容に勝る。

フランス人にとってのジュエリーとの付き合いかたについて訊いてみると、「フランス人にとってジュエリーは特別なもので、高価なものほど一生ものという考えは昔も今も変わってないわ。人生の節目節目で素敵なジュエリーとの出合いがあったし、ジュエリーひとつとっても、そこには必ず意味や愛があって、思い出とともに付けるものだと思っているの。母からも節目の誕生日にはジュエリーを贈ってもらったし、母は今でも私の子供たちにも贈り続けているわ。フランス人にとってジュエリーは常に人生とともにあるものよ」

ガール世代にはまだ早いかもしれないけれど、知っておくとよい話があるわとヴィクトワールが続ける。「あるアメリカ人ジャーナリストの有名な言葉があって、素敵な大人の女性にはふたつの大切なことがあるということ。ひとつは姿勢。年齢を重ねると筋力が落ちて姿勢を保つことが難しくなるけれど、トレーニングをして筋力をつけて、美しい姿勢をキープすることが大事。そしてふたつ目はいいジュエリーを身につけること。一生もののジュエリーは素敵な効果を持っているの。何連ものパールのネックレスを身に付けると首のシワも目立たなくなるし、ピアスは顔周りを華やかにして、シワに目がいかないようにすることもできる。大人の女性にとってすぐ実践できて効果的な美容法にジュエリーは役立つんじゃないかなと思うの」

左上から時計まわりに スクエアのピアス(YG)¥123,000 目のピアス(YG×ピンクサファイア)¥219,000 ラウンドピアス(YG×マルチカラーストーン)¥830,000 シェルのピアス(YG×アメジスト×タンザナイト)¥332,000 ラウンドピアス(YG×タンザナイト)¥201,000 ラウンドピアス(YG×サファイア)¥270,000 マルチカラーのピアス(YG×マルチカラーストーン)¥1,7000,000/すべてMARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC(エムアッシュテ)

ジュエリー選びに妥協は禁物! 試行錯誤を重ねて 自分のスタイルを見つけよう。

フランス人はいとも簡単に自分らしいジュエリーを探して、さりげなくスタイリングしているように見えるけれど、表に決して現れない隠れたティップスはあるのだろうか。「とにかくトライしてみること。好きだなと思ったものをつけてみて、ヘアスタイルや顔色に合うかどうかじっくり吟味すること。リングだったら指の形に合うかと見てみて、何か違うなと少しでも思ったら絶対に買わない。試行錯誤を重ねると、どんなジュエリーが自分に似合うかわかるようになるものよ」

最後に夏に向けておすすめのジュエリー使いは? 「太陽の日差しが似合う、プレイフルなデザイン、それにゴールドは夏にぴったりよ。少し大ぶりのピースも薄手になる夏にはコーディネートのバランスもとれてトライしやすいと思う。高価なゴールドやストーンでなくとも、夏なら素材がコットンのものも。赤やピンクなど明るいカラーも映えると思うわ」

リング 左(YG×スピネル×マルチカラーストーン)¥3,580,000 右(YG×ピンクトルマリン)¥1,000,000/ともにMARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC(エムアッシュテ)

何事にも研究熱心で妥協を許さないパリジェンヌ。パーソナルなジュエリーもじっくり吟味してワードローブに追加されている。彼女たちのジュエリーとの付き合い方をお手本に、ジュエリー探しの旅をこの夏楽しんでみては?

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

キレイになる! 12か月のオイル塾。Vol.3 ゴワつく、広がる⋯ ⋯ 。梅雨のヘア悩みを解決。

パリ発・総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)のオーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)に訊く、季節のオイル塾。天候もすぐれず、じめじめした梅雨の時期。湿気でうねったり、広がったり 、ヘアスタイルがなかなか決まらない⋯ ⋯。そんな梅雨の憂鬱なお悩みを解消する、オイルを使ったヘアケアをご紹介します。

顔や体だけでなく、髪にも使える万能なオイル。梅雨の時期こそ、オイルを使ったデイリーケアと月1回のスペシャルケアでストレスゼロの美髪を目指そう!

■デイリーケアにおすすめのオイルは? カメリナオイル 原産国:フランス

湿気で広がったヘアを整えるのにプッシュしたいのがカメリナオイル。北ヨーロッパ原産の花カメリナの種子から取れるオイルは栄養が豊富で、パサついてツヤを失ったヘアのトリートメントに効果的。使い続けることでスタイリングしやすい健やかな髪へと導いてくれる。「シャンプー後に、オイルを数滴手にとって髪になじませるように使って。広がったヘアがしっとりおさまって、オイルで髪も輝きを取り戻すわ。軽く、さらっとした使い心地のオイルなので、ベタつかずに仕上がり、髪が細い人にもおすすめよ」

カメリナオイル 50ml ¥3,600/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

 

オイルを使った頭皮マッサージで 月に1度のスペシャルケアにTRY!

■スペシャルケアの方法 洗髪前の乾いた頭皮に使用。クシで少しずつ髪を分けながら、頭皮全体にオイルをなじませる。頭皮を動かすようにやさしくマッサージして、30分から1時間程度おき、シャンプーで洗い流す。オイルの成分が浸透し、健やかな頭皮&毛髪に変身! 「使うオイルは小さじ1/2で十分。小さいカップにオイルを入れて、慣れない人は指先に取って指でなでつけるように頭皮になじませると扱いやすいわ」

 

■スペシャルケアにおすすめのオイル① アボカドオイル 原産国:ニュージーランド トリートメントオイル。リッチなテクスチャーで頭皮に浸透しやすい。輝きとコシのある健康的な髪に。 アボカドオイル 50ml ¥3,600/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

■スペシャルケアにおすすめのオイル② カロフィルオイル 原産国:インドネシア インド洋と太平洋沿岸に生息するタマヌという木の果実から採れるオイルで、炎症を抑え鎮静させる効果がある。頭皮に赤みがあったり、乾燥肌でかゆみがあるなど、頭皮が敏感な人向け。 カロフィルオイル 50ml ¥3,600/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

 

オイル+クシのダブル使いで 理想のヘアスタイルを叶える!

「ヘアケアでオイルと合わせておすすめなのが天然素材のアセテートのクシ。雨でボリュームアップしてまとまりづらいヘアも、クシを使うことで思い通りのヘアスタイルを作ることができるわ」と言うヴィクトワールに、ビュリーからおすすめのクシを3本ピックアップしてもらった。

左:「柄が金属製のこのクシは、分け目をつくったり、美しいアップヘアにしたり、スタイリングをするのにぴったり」 アセテートのクシ(1308)¥3,500/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

中:「ビュリー本店でいちばんポピュラーな形で、私も毎日使っているわ。朝、髪にオイルをつける前に絡んだ髪を整えるのに最適よ」 アセテートのクシ(1718)¥6,000/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

右:「歯のピッチが細く、オーソドックスで使いやすい形。朝、髪にオイルをつけた後で、髪を上から下へとかし、クシでなじませるの。そうすると、オイルが髪全体にいきわたるわ」 アセテートのクシ(1597)¥6,000/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

「ケアしている髪の毛はしっとりとツヤがあって見るだけでわかるもの。どのオイルが自分にとって最適か、何度も試して本当に好きなもので自分でケアすることが大切よ」。毎日のケアと月に1度のスペシャルケアで梅雨のお悩み知らずのヘルシーヘアを手に入れて。

PHOTO : TAKAKI IWATA  EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI SPECIAL THANKS:DOWN THE STAIRS by ARTS&SCIENCE

 

知りたい! パリジェンヌの秘密〜Vol.2 運命の香りの見つけかた。

いつだって自然体、独自のニュアンスある美しさで世界中の女性から支持されるパリジェンヌ。そのパリジェンヌらしさはどうやってつくられるの? 知られざるその秘密について、生粋のパリジェンヌにして世界を飛び回るビューティジェットセッター、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」のヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIR DE TAILLAC)が答えます。第2回目は「運命の香りの見つけかた」について。

フランス人にとって インマテリアルな香水とは、 自分を表すスタイル。

フランス人にとって香水とはファションと同じくらい欠かせないもの。自分のスタイルや個性を表現するもの。「一般的なフランス人は15歳ぐらいになると、女性になった証として、美しいボトルの香水を祖母や母から”いつかあなたに合う素敵な香水をみつけなさい”というメッセージとともに贈られ、自分の香りを見つけるまではその香水を使うという文化があるの。ひと昔前までは、一生同じ香りを使い続けるという考え方もあって、私の祖母も母もずっとひとつの香水を愛用し続けていて、なぜかふたりともクラシックにゲランの香水一筋だったわ。私は遊び心がある使い方のほうが好き。季節や、つける時間帯によって変えてもいいし、ときには2種類の香水をレイヤードして自分の香りにしてもいいと思うの」

ヴィクトワールはこれまでにどんな香水と出合い、使ってきたのだろうか?「香水って本当におもしろいもので、香水と一緒に人生の思い出や記憶が思い起こされる。私が15歳のときにはじめてもらったのはニナリッチのレールデュタンというクラシックな香水で、美しいクリスタルのボトルが気に入って、大事に部屋に飾って使っていたわ。20歳の頃は当時トレンドだったボディーショップのムスクを使っていて、その後キールズのムスクに変えたの。キールズのムスクは当時NYでしか買えなくて、こういう限定ものにも弱かったわ。その後、当時付き合っていたラムダン(現在の夫)がフレデリック・マルのアン・パッサンをプレゼントしてくれて、しばらく好きで使っていたけれど、このほかにもブルガリのオ・パフメ オーテヴェールにもはまったわ」

香水はフランスではよく贈り物として使われる。「私が10代の頃、ティエリー ミュグレーのエンジェルという香水をプレゼントされたときがあって、その時はとても怒ったわ。ちっとも私っぽくないじゃないって。香水を人に贈るときは『彼女はこれが似合うだろうな、こんな人だろうな』と思ってプレゼントすると思うから、全然自分っぽくないものをもらうとがっかりするの。妊娠してからは、鼻が敏感になって匂いを強く感じるようになるので香水はつけなくなったけど、朝、気持ちをリフレッシュさせるためにコムデギャルソンのオーデコロンを使う時もあったわ。今はビュリーの香水から、ミエル・ダングルテールとチュベローズ・ドゥ・メキシクを愛用している。私はほかのフランス人と比べると、あまり香水を好んでつけるほうではないけれど、友人のなかにはコレクターのように香水をたくさん集めて使い分けている人もいるわ」

ビュリーの香水は、エタノールやアルコールを使わない、肌にやさしい世界初の水性香水。<上>フェミニン派におすすめ。チュベローズにスパイシーなクローブとバニラの香り。「チュベローズ・ドゥ・メキシク」75ml ¥16,000 <下>マニッシュ派におすすめ。サンダルウッド、ゼラニウム、カルダモンのエキゾチックな香り。「アル・カシール」75ml ¥16,000/ともにOFFICINE UNIVERSELLE BULY

ビュリーで出合った香水にまつわるストーリー

ビュリーはスタッフが店頭に立ってお客さんとコミュニケーションをとりながら商品をおすすめするスタイル。ヴィクトワールもそんなコミュニケーション方法を気に入っていて、実際に店頭で接客した体験から香水にまつわるエピソードを披露してくれた。「私がビュリーの店頭に立っている時に楽しみなのは、香水を買うお客様と話をすること。そこにはパーソナルなストーリーが隠れていて、本当に香水はその人のスタイルを表すなぁと思うから。選ぶことももちろん、どのように使うかも自分次第でクリエイティブに。自分が思いもしない使い方をお店にやってきたお客様から学ぶこともあるのよ」

フランス東部から来た、ローズの香水を愛用している女性:「『毎日寝る前にシャワーを浴びて、香水をつけて寝るの』と語った彼女。私はマリリン・モンロー以外に香水をまとって寝ると言った人にはじめて会ったわ。彼女にとっては儀式のように毎晩欠かせない習慣なのね」

ハンサムな若いイタリア人男性:「白シャツにデニムというシンプルな装いで、長い時間をかけて香水を吟味して、最終的に『マカサー』(地中海を彷彿させるスパイシーで強い香り)を選んだの。彼は、自分は若くて装いがカジュアルなので、僕の人となりを語り、洗練された雰囲気を演出してくれるような強い香水を選びたかったんだと言ったの。彼は香りで自身のスタイルをアップデートしたかったのね」

スタイリッシュなファッション業界の女性:「『ミエル・ダングルテール』を選んだ彼女に使い方を聞いてみると、朝起きて、まず窓を開けて、今まで彼女が寝ていたベッドにこの香水をかけて出かけ、夜に帰宅したとき香りに包まれたベッドで休むのを楽しみにしていると話してくれたわ」

自分らしさを表す 運命の1本に出合うため、 必要な3ステップ。

香水はとてもパーソナルなものなので、最初のステップがとても大切。ヴィクトワールにその方法を教えてもらった。

1.まずは手軽かつリーズナブルに手に入るボディープロダクト、例えばボディミルクなどを試して、自分がどんな香りが好きなのかなと好みの傾向を見つけてみるといいわ。お花の香りを選びがちだったら、そういう傾向なのかなと、選ぶのがおすすめ。

2. 次に考えるのが、どのように使うかということ。例えば、髪につけるのか、首なのか、手首なのか(フランス人は足首につけたりもする)、使い方によっても、自分のスタイルを見つけることができるの。

3. 最後に、香水を選ぶときに重要なのが直接自分の肌につけること。フレグランスショップに行って、ただ匂いを嗅ぐだけでなく、自分の肌になじませてみる。香水は高価なものなので、即決して買わずに、まずはお店に行って肌につけてみて、一旦帰ってくるほうがいいわ。肌につけて1時間ぐらいたって(香水をつけたことなんて忘れてしまったぐらい)にふっと嗅いでみて、やっぱりこの匂い好き!と思ったら、それはあなたにとっていい香りになると思うわ。

「香水はただ肌につけるだけでなく、自分の人生を豊かにするためのエレメント。運命の香水を見つけるためには、まずはトライしてみること。香水によってあなたはもっとあなたらしくなるの。フランスでは女性が男性向けの香水をつけるということもよくあって、私の母はフェミニンな人だけれど、ゲランの男性用の香水をつけているの。マニッシュな香りを纏うことで、彼女はよりフェミニンになっていると思うわ。自分が選ぶ香水にルールはないの。いろいろな香水を試していくのは、自分のスタイルを見つけること。この過程を楽しんで、自分の香水を見つけてみて!」

PHOTO : TAKAKI IWATA EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI

キレイになる! 12か月のオイル塾。Vol.2 オイリー肌、脂っぽいTゾーンをケアするには?

パリ発・総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)のオーナー、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(VICTOIRE DE TAILLAC)に訊く、季節のオイル塾。だんだんと初夏の陽気が近づいてきた今月の気になる肌悩みは「オイリー肌、脂っぽいTゾーン」。さらにニキビや吹き出物の肌トラブルも。そんなお悩みを解決するオイルについてヴィクトワールがおすすめとその使い方をご紹介します。

ブラッククミンシードオイル 50ml ¥4,600/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

5月を乗り切るオイルは?

■混合肌の人に・・・ ブラッククミンシードオイル 原産国:チュニジア

古代エジプトより、黒いクミンの種を圧搾しオイルを抽出、肌のお手入れ品として愛用されてきた長い歴史を持つオイルは、肌の炎症を抑えたり、肌再生を助ける効果がある。「毎晩、洗顔後に顔全体になじませるようにつけて。ブラッククミンシードオイルは保湿しながら抗菌作用もあるので日常使いにぴったり。ニキビや吹き出物はオイリー肌に限らず、肌が乾燥し過剰に皮脂を分泌してトラブルが起きやすくなっているのが原因にもなるので、オイルでしっかり保湿することが大切よ」

ティーツリーオイル 50ml ¥7,700/OFFICINE UNIVERSELLE BULY

■部分ケアのレスキューオイル・・・ ティーツリーオイル 原産国:オーストラリア

オーストラリアの原住民アボリジニの人々が万能薬として重宝しているティーツリーオイル。肌を清潔に保ち、炎症を抑える働きのあるオイルは皮脂が気になるTゾーンやニキビなどの部分ケアとしておすすめ。「綿棒に数滴つけて、毛穴が詰まって黒ずんでいるところやニキビなどにちょんちょんと当てて、オイルを肌に定着させるイメージで。ティーツリーは効果が強いので、1日に2、3回塗る程度で十分。ティーツリーは皮脂の分泌を抑えたり、殺菌作用があるので、バランスのとれた肌の状態になるわ」

紫のクレイは¥2,800(100g)にて発売している。

ティーツリーオイル+紫のクレイでナチュラルマスク

ブラジル・アマゾン原産のミネラルでできた紫のクレイとティーツリーオイルを使った、ナチュラルマスクでさらにバランスのとれた肌を目指そう!

1. クレイをスプーン一杯、蒸留水も同様に入れ、こってりとしたテクスチャーになるまで混ぜ合わせる。

2. 1にティーツリーオイルを一滴入れて混ぜる。

3. 2をTゾーン、小鼻の脇、あごなど皮脂が気になるところにたっぷりのせる。そのまま4~5分おき、乾ききらないぐらいで洗い流す。ノーマルスキンの場合は週1回、皮脂が気になる場合は週3回程度の利用が望ましい。

4. 洗い流した後は、ブラッククミンシードオイル、ホホバオイル、ヘーゼルナッツオイルなどで保湿して。

「夏場は顔周り以外にも、背中や胸元のニキビにもこのナチュラルマスクは効果的。ゴシゴシと洗わず、やさしく洗い流して。また、ティーツリーオイルは殺菌効果が高く、かつて戦場で兵士の万能薬として使われていたことも。清涼感のある香りでリフレッシュ効果も高いので、風邪をひいたときにお風呂に一滴たらして入浴したり、歯磨き粉に混ぜて使うとすっきりするわ」

オイリー肌、脂っぽいTゾーンが気になる季節。普段使いにはブラッククミンシードオイル、Tゾーンの部分使いや吹き出物やニキビも合わせてケアしたいときは、レスキューオイルのティーツリーオイルと、お悩みに合わせて使い分けてこの季節を乗り切ろう!

PHOTO : TAKAKI IWATA EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI